血漿中のアミロイドβペプチド(Aβ)の定量によるアルツハイマー病の早期診断を目指した検出系の開発を行った。 我々が開発したAβの凝集を促進するペプチド(AFPP)を電極上に固定し、そこにAβを集積、銅2価イオンを添加後、電気化学測定を行うことで試料中のAβの定量を行ったところ、検出限界5 nMで検出することが可能となった。また、感度向上のため金ナノ粒子を修飾した電極では、検出感度は向上したが、物理的な脆弱性のため、洗浄による初期化再利用には問題が残った。現在のところ、血漿中のAβ量を計測する感度には達していないため、更なる高感度化を目指して研究を進めている。
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