本研究課題では,血流速の情報を元に細血管を3次元画像化できる血流血管イメージング装置の開発を行った。この装置を用いて発癌により形成された新生血管のネットワークを鮮明な画像として可視化することに成功した。また、癌腫瘍の成長に伴う血管走行の変化や血流速の変化を調べることで癌腫瘍の急激な成長を助けるようなかたちで血管ネットワークが形成されることを確認することができた。また、既存のレーザードップラー血流計では、皮下の末梢血管などの極浅い位置にある血流しか測定できなかったが、本装置では、より深い位置まで計測が可能なり、実験用マウスの乳癌も計測できるようになった。
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