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2014 年度 実施状況報告書

拡張性心不全患者における呼吸筋リハビリテーションが運動耐容能に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 26350566
研究機関鳥取大学

研究代表者

衣笠 良治  鳥取大学, 医学部, 助教 (60598944)

研究分担者 加藤 雅彦  鳥取大学, 医学部, 准教授 (40362884)
山本 一博  鳥取大学, 医学部, 教授 (90303966)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード呼吸筋 / 拡張不全
研究実績の概要

拡張性心不全は、高齢者の心不全を代表する頻度の高い疾患であり、その患者数は年々増加傾向であるのにもかかわらず、有効な治療方法は確立されていない。また繰り返す心不全増悪による身体活動能力の低下から、寝たきり、要介護状態となるリスクが高い疾患でもある。身体活動能力を維持するためのリハビリー介入が重要となるが、加齢に伴う筋力の低下、廃用性萎縮などにより、拡張性心不全患者に従来の心臓リハビリテーションプログラムを適応することは難しい。近年、運動耐容能が低い収縮性心不全患者に有効性が報告されている呼吸筋リハビリーの拡張性心不全患者への応用と有効性について検証を目的とする。
まず、拡張不全において呼吸筋力の低下が運動耐容能の低下に関与するかを検討した。心不全増悪で入院した拡張性心不全患者を対象に、退院前に6分間歩行負荷試験をおこない、下肢筋力、呼吸機能、呼吸筋力を測定して、運動耐容能との関連を検討した。呼吸筋力の低下と6分間歩行距離とのあいだには有意な相関がみられた。また、下肢筋力、呼吸機能が低下したサブグループにおいても呼吸筋力の低下は運動耐容能の低下に寄与することが明らかとなった。これまで、収縮不全では呼吸筋低下と運動耐容能の低下の関係は報告されていたが、拡張不全では報告はなく新たな知見と考えられた。また、下肢筋力とは独立して運動耐容能低下に寄与することより、従来から行われている、四肢筋力・持久力増強を目的とするリハビリーに加え、呼吸筋への介入は運動耐容能改善に有効な可能性示唆された。
現在、並行して介入試験を進行中で、予定患者の1/4を登録し現在フォロー中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

登録患者が高齢なこともあり、種々の理由で登録を脱落することがあり、少し進行が遅れている。

今後の研究の推進方策

登録患者のスクリーニング体制などを強化して研究推進をはかる。

次年度使用額が生じた理由

残額が予定していた物品の購入額に届かなかったため、次年度の使用としました。

次年度使用額の使用計画

検体測定に使用予定

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Respiratory muscle weakness in patients with heart failure with preserved ejection fraction2014

    • 著者名/発表者名
      衣笠良治
    • 学会等名
      第18回日本心不全学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場 (グランキューブ大阪) 大阪市北区中之島5-3-51
    • 年月日
      2014-10-10
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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