研究実績の概要 |
1. アディポカイン、炎症性サイトカインの評価: 前年度に引き続き、理学療法および作業療法を施行している脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの動脈硬化性疾患、ならびに、脳変性疾患、骨折、廃用症候などのリハビリテーションを施行した疾患において、炎症性サイトカイン(IL-1、IL-2, IL-6)や接着分子(P-selectin, L-selectin)、血小板の指標(PDGF)を、理学療法および作業療法の開始時と2~3週経過時に測定した。 2. アポトーシスの評価: 前年度に引き続き、理学療法および作業療法を施行している脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの動脈硬化性疾患、ならびに、脳変性疾患、骨折、廃用症候などのリハビリテーションを施行した疾患において、デスリガンド(TNFR、Fas)、アポトーシス抑制因子(caspase, Bcl-2)を、理学療法および作業療法の開始時と2~3週経過時に測定した。 3. 運動負荷の評価: 前年度に引き続き、上記疾患に対して、FIM, MMT, MMSEを同時点で測定した。同療法の1日当たり施行時間を計算した。同療法施行により、上記の測定値の変動を解析した。また上記測定値の変動と1日当たりの理学療法および作業療法の施行時間との相関関係を分析した。 4. 途中経過報告: 未だ症例数は少ないが、Fas, IL-6Rは理学療法および作業療法の施行により低下する傾向がみられた。上記の指標と1日当たりの理学療法および作業療法の施行時間については有意な相関はみられなかった。
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