研究課題/領域番号 |
26350597
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
伊藤 龍生 近畿大学, 農学部, 教授 (40330245)
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研究分担者 |
井上 敬夫 近畿大学, 医学部, 助教 (00441006)
佐藤 隆夫 近畿大学, 医学部附属病院, 教授 (70162443)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 脳外傷 / 運動 / 神経再生促進効果 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
目的; 我々は脳外傷後に高次機能障害を発症する加齢ラット脳外傷モデルにおいて外傷後の運動が脳外傷後に出現する神経幹細胞数の増加や神経幹細胞から成熟神経細胞への分化・生存・維持を促進し、脳外傷後に起こる高次脳機能障害を改善するであろうと考えた。本研究は加齢ラットを用いて①運動が及ぼす脳外傷部局所の神経再生②運動による高次脳機能障害の改善効果③蛋白レベル、遺伝子レベルでの運動による神経再生と高次脳機能障害の改善効果の機序を組織学的、生化学的、生理学的および運動学的手法を用いて解明することを目的とした。
方法と結果;Pneumatic control injury deviceを用いてWistar ラット(2年齢 ♂)に脳外傷を与え、直後にトレッドミル負荷を加えた。外傷後より分裂細胞のマーカーとしてBrdU投与を行った。加齢ラット脳外傷後のトレッドミル運動による高次脳機能障害の回復効果加齢ラット脳外傷後のトレッドミル運動による高次脳機能障害の改善効果を調べるために、運動群及び運動後通常飼育群に関してMorris water maze テストを行った。さらに切片作製及び遺伝子、たんぱくの抽出を行った。運動群では非運動群に比較し、Morris water maze テストにおいて有意な改善効果が見られた。運動群において神経細胞及び神経変性の程度が穏やかであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
所属機関が変わったために、初年度の実験の遅れが続いていた。本年度の進捗状況としてはほとんど遅れは見られなかった。
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今後の研究の推進方策 |
運動による高次脳機能障害の組織変化と神経再生の機序を解明する。
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次年度使用額が生じた理由 |
所属機関が変わり、初年度の実験の進捗が遅れた為に今年度にも実験の遅れがずれ込んだために遅れを生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度よりほぼ予定どうりに実験が進捗している。次年度では実験に遅れは生じない者と考えられる。
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