本研究では、在宅慢性閉塞性肺疾患患者(COPD)の身体活動量を高めるための新しい戦略を提示することを目的とし、15名のCOPD患者を対象に、在宅での身体活動量と呼吸リハビリテーションの効果について検討した。6週間の外来呼吸リハビリテーションを実施した結果、在宅での身体活動量が高い群は低い群に比べ、下肢筋力や6分間歩行距離などの身体機能および健康関連QOL(CAT)が有意に向上した。したがって、在宅での身体活動量は呼吸リハビリテーションの効果に影響することが明らかとなり、これらを考慮した呼吸リハビリテーションプログラムの立案および実施が必要であると考えられた。
|