研究課題/領域番号 |
26350607
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
西村 誠次 金沢大学, 保健学系, 教授 (70251965)
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研究分担者 |
立矢 宏 金沢大学, 機械工学系, 教授 (10216989)
砂原 伸行 金沢大学, 保健学系, 准教授 (30624613)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 母指 / 最大筋力 / 運動調節能 |
研究実績の概要 |
我々は,昨年の研究で手指の最大筋力及び運動調節能を計測できる装置を開発し再現性を検証した.今年度は,健康成人35名(平均年齢21.3歳)の右母指で,母指の屈曲,伸展,外転,内転の計4方向の最大筋力と,各運動方向の最大筋力25%,50%,75%における運動調節能を計測し検討した. 測定肢位は,肩関節屈曲60°,前腕中間位,手関節背屈40°,母指橈側外転20°,掌側外転40°とし,母指IP関節が装置のセンサーに当たるように行った.最大筋力は,各運動方向を3回ずつランダムな順序で行い,その平均値を測定値とした.最大筋力25%,50%,75%の運動調節能の計測は,各画面にターゲットを表示し,ターゲット中央に筋力を10秒間保持するように指示し,各運動方向をランダムな順序で計測した. 母指の各運動方向における最大筋力は,屈曲が平均3.20kg,伸展が1.46kg,外転が1.44kg,内転が3.18kgであった.最大筋力25%の各運動調節能は,屈曲が平均7.09,伸展が14.73,外転が10.81,内転が9.27で,最大筋力50%では,各々6.88,13.30,12.15,8.68,最大筋力75%では各々7.97,12.63,12.86,8.91であった.最大筋力25%,50%,75%における運動調節能は屈曲が最も小さく,つまり,母指の屈曲が目的物の方向に運動を保持する能力が最も高かった.また最大筋力25%の運動調節能は,臨床応用において計測方法の基準化によって有益な評価法として期待できることが示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
測定方法の予備実験に時間を要したため若干遅れ気味である.
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今後の研究の推進方策 |
本法の計測方法の基準化と他の検査法との相関等を試み,また筋電図学的な検討も進めていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
計測方法の検証に時間を要し研究が遅れ気味であるため.
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次年度使用額の使用計画 |
測定装置の改良,及び筋電図測定装置との同期に必要な経費として支出を予定している.
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