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2015 年度 実施状況報告書

COPD患者に対する呼息時電気刺激を用いた呼吸リハビリテーションの実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26350627
研究機関大阪府立大学

研究代表者

伊藤 健一  大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (30342223)

研究分担者 野中 紘士  大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 助教 (00565327)
堀江 淳  京都橘大学, 健康科学部, 教授 (60461597)
川村 博文  甲南女子大学, 看護・リハビリテーション学部, 教授 (20326432)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード最大吸気量 / スパイロメトリ / マウスピース / マスク / 妥当性 / 再現性
研究実績の概要

平成27年度の研究目的を達成するにあたり、メインアウトカムである最大吸気量の計測方法の再検討を余儀なくされた。よって、この予備研究の成果について報告する。
研究の目的:筒型マウスピースの代わりに「マスク」を用いて肺機能を測定し、得られた結果から妥当性と再現性を検討すること。
対象と方法:対象は健常大学生48名である。対象者に対し筒型マウスピースを用いたスパイロメトリ(MS)とマスクを用いたスパイロメトリ(FS)をランダムに2回ずつ実施した。使用した機器はミナト医科学社製AS-507で、マウスピースは死腔量30mlのスパイロメトリ用筒型マウスピース、マスクは死腔量210mlの運動負荷テスト用エアシールマスクを用いた。計測した項目は肺活量(VC)、一回換気量(TV)、最大吸気量(IC)、一秒量(FEV1)、一秒率(FEV1%)である。FSを用いたスパイロメトリの妥当性は各測定項目のデータをMS(従来法)とFSの相関により検証した。再現性はFSを用いたスパイロメトリの各測定項目の1回目データと2回目データの級内相関により検証した。
結果:VC、TV、IC、FEV1 FEV1%のいずれにおいてもMSとFSとで高い相関が認められた。また、同測定項目のいずれにおいても1回目データと2回目データとで高い級内相関が認められた。
まとめ:以上の結果よりスパイロメトリの際に筒型マウスピースの代わりにマスクを用いることが可能であることが証明された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究課題のメインアウトカムである最大吸気量の運動中の測定に問題が生じたため、代替手法の検討とその妥当性、再現性の確認に時間を要した。

今後の研究の推進方策

平成27年度に実施した予備研究において運動中の最大吸気量測定における問題は解決された。よって、平成28年度は当初の予定通りCOPD患者を対象とした実験に取りかかる予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究が遅れており、学会発表や論文化が遅れ、それに伴う経費支出ができなかった。

次年度使用額の使用計画

H27年度に不可能であった学会発表と論文作成に支出予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Electromyography Activity of the Rectus Abdominis, Internal Oblique, and External Oblique Muscles During Forced Expiration in Healthy Adults2015

    • 著者名/発表者名
      Kenichi Ito, Koji Nonaka, Shinya Ogaya, Jun Horie
    • 学会等名
      European Respiratory Society Annual Congress 2015
    • 発表場所
      Amsterdam RAI, Amsterdam, Netherlands
    • 年月日
      2015-09-27
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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