研究課題/領域番号 |
26350635
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
舩山 朋子 帝京科学大学, 医療科学部, 准教授 (20460389)
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研究分担者 |
木暮 嘉明 帝京科学大学, その他部局等, 名誉教授 (20016124)
本間 信生 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (20252017)
内田 恭敬 帝京科学大学, 生命環境学部, 教授 (80134823)
大久保 英一 帝京短期大学, 帝京短期大学, 講師 (30529722)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ヒューマンインターフェース / 作業療法 / 情報通信システム / 意思伝達 |
研究実績の概要 |
近年急速に脈拍測定に利用される安価な光センサが流通し始めた。これらをYes/No判定時の生体情報測定に活用できないか光センサの特徴および利用可能性を検討した。健常者で市販腕時計型光センサウェアラブルによる長時間生体情報測定の可能性、遠隔地で生体情報を確認する目的でクラウドサービス利用光センサ脈拍測定・見守り装置「ほっとウォッチャー」を調査した。他、脳血流量装置(YN-502)の家電製品との不具合を調査した。 光センサは、脈波センサモジュール「M9008-3P(緑:565nm)」、「BH1790GLC(緑:575nm)」、「NJL5501R(赤“R”:660nmと近赤外“IR”:940nmの2波長)を調査した。結果、全てで脈拍計測可能であった。従来のYes/No判定では赤と近赤外光2波長を使用しているため、光センサ(NJL5501R)と脳波を一つの装置に組み込んだ脳波・血流測定装置を試作した。 市販の脈拍測定ウェアラブルは「Fitbit Charge HR」「エプソンPS100」「ポラールM200」を同時に装着し脈拍データの整合性をみた。結果、「ポラールM200」の整合性が比較的高いと考えられたため、この装置で日常生活中の長時間生体情報測定を試験調査した。脈拍データを15分毎の平均・最大・最小脈拍数、脈拍数変化、フーリエ解析による周波数別最大強度に分け活動との関係を検討した。活動時にはスペクトル強度の変動が大きくなり低周波数部分に強いスペクトル強度が見られ、Yes/No判定解析時に有用と考えていた「全体で最も強いスペクトル」「全体最大振動幅」「全体二乗平均」も増加する傾向が見られた。スペクトル分析を併用することで赤・近赤外2波長による測定の他、1波長によるYes/No判定の可能性が窺えた。脳血流量装置(YN-502)と家電製品との不具合は確認されなかった。
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