研究成果の概要 |
我々は橈骨遠位端骨折術後患者に対して、急性期から橈骨手根伸筋腱に振動刺激を加え運動錯覚を生じさせることをニューロリハビリテーションの一手法として介入することで、疼痛緩和(安静・運動時痛)、痛みの情動的側面に効果を与えることを示した(Imai, et al 2016)。その効果は手の運動機能にも効果を示すことが確認された(Imai, et al 2017)。加えて運動錯覚中の脳活動を記録したところ、両感覚運動野の活動が上昇することが確認された。その活動と痛みの程度には負の相関が確認され、感覚運動野の興奮が疼痛緩和に影響していることが判明した(Imai, et al in submission)。
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