研究課題/領域番号 |
26350652
|
研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
金堀 利洋 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (00352568)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | PDF / アクセシビリティ / 読字障害 / 視覚障害 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、MS-Word中の文書構造の解析手法の改良を中心に行い、オーストリアにて開催された、支援技術に関する国際会議であるICCHP(International Conference on Computers Helping People with Special Needs)および、そのプリコンファレンスであるICCHP Summer Universityに参加し、視覚障害者支援技術に関する見聞を深め、研究者との交流、視覚障害のある学生へのニーズ調査等を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
文書の解析・変換を行うサーバーについて、対応できている書式がHTML・PDFのみで、その他の形式への対応が遅れている。 リーダー部分においても、サーバー側の開発の遅れが影響し、プロトタイプの開発に留まっている状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
当初の計画においては、対象を電子文書(PDF・MS-Word ・DAISY・テキスト)に広げるとしていたが、MS-Word文書を対象とした、文書解析・変換サーバーの完成を第一の目標とする。開発者は研究代表者一人であるので、開発に時間をかけることはできるだけ避け、システムの設計を見直し、まずは既存の技術の利用を積極的におこなう。 また、実際に使用してもらうことで、より効果的な提示・操作方法のための知見を得て、開発にフィードバックすると共に、論文等での発表を積極的に行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
昨年度より、文部科学省の機能強化経費を受け、本学の機能強化構想の下で今年度より開始されたプロジェクトの長を務め、プロジェクトに必要なシステムの基本設計・仕様策定等に多忙を極めた。また、このプロジェクトの申請を前々年度より進めており、そのために生じた本研究の遅れが昨年度に入り増大してしまったことが大きな理由である。
|
次年度使用額の使用計画 |
昨年度に計画していたMS-Word形式の文書の構造解析と、それを実装するサーバーのプロトタイプ作成とそれを基にした実用機の実装を、プロトタイプの試用からのデータ収集および実用機への反映を並行して行い、時間の短縮を図る。また、同時に情報提示を行うリーダーについてもプロトタイプの試用からのデータ収集を並行して行い、実用機の実装に早期から取りかかる。 その都度得られた知見を積極的に発表・公開していく。
|