研究課題はベッド上の重度患者を、介助者である被験者が患者を上方(15cm)へ 移動する動作を行わせ、介助中の腰部圧迫力・剪断力を算出した。超音波式動作解析装置で計測した身体各部位の座標位置のデータを収集して、一旦オフラインで腰部圧迫力を算出する。続いて簡易型身体各部位の変位から体幹の傾きと両上下肢の座標を求め、両システムによる計測値の近似性を検証した。本研究の成果によって、加速度センサーによる身体各部位の変位は、誤差±15mm未満であり、施行回数を繰り返し計測値の高い信頼性を立証することができた。腰部圧迫力の算出方法についての最適化、つまり解析デ ータの再現性を検証することができた。
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