神経難病者(児)や高位頸髄損傷者の新たな生活支援技術として,ヒトの受聴特性に着目した事象関連電位 P300 応用による独自の支援技術提案と基礎的研究を推進した.実験推進は基本実験システムの整備と健常者データ収集を中心に進めた.H26・H27年度は気導刺激音と骨伝導刺激音の刺激条件の検討,気導・骨伝導聴覚刺激システムの構築と聴覚刺激音の調音・弁別刺激音の呈示条件の明確化を主眼に実施した.最終年度H28年度は,これまで聴覚刺激音の呈示条件をoddball taskとしたが,複数のコマンド信号を担保する上で,呈示頻度を同比率とした2種の純音刺激を用いた条件でも目的成分の安定導出が可能かを検討した.
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