研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は『心肺圧受容器反射が運動時の筋層と皮膚層の静脈血管応答に及ぼす影響』を明らかにすることであった.検討の結果,心肺圧受容器反射と運動の相互作用により生じる筋層由来の深在性静脈血管収縮は,それぞれの単独負荷時に認められる収縮と同程度であることが,一方,皮膚層由来の表在性静脈は運動単独負荷でのみ収縮し,この収縮は心肺圧受容器反射との相互作用により抑制されることが示唆された.また,両静脈のコンプライアンスとも,心肺圧受容器反射および運動の影響を受けないことが明らかとなった.
運動生理学