ヒトのプロポーションの変化は進化の結果によってもたらされたヒト特有の現象と言える.しかし,この現象を明確に検証した報告はない.ただ,Scammonの発育曲線を都合よく利用して,発育パターンの違いから説明してきた経緯はある.本研究は、ヒトの発育システムの標準化をScammonの発育曲線を再検証するプロセスから構築した.Scammonは4つの発育パターンを提唱してきたが,本研究では3パターンが導かれ,ヒトの発育システムは神経型,リンパ型,一般型の3パターンの新たなFujimmonの発育曲線を提唱するに至った。そして,同一スケールによるFujimmonとScammonの比較発育曲線を提唱する.
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