本研究では、タスクゲームとドリルゲームを結びつける中学校での剣道の授業の有効性について検証することを目的とした。中学校現場との協力のもと、中学校第2学年2クラス71名を対象とした計8回の授業が計画・実践された。授業を通しては、3つのパターンの打撃の機会づくり及びそれらを活用したタスクゲームが導入された。体捌きや竹刀操作といった個人技能は、タスクゲームを通して、どのような技能を高める必要があるかについて気付かせてから学習させるようにした。結果として、展開された授業実践は、学習者の思考力、技能、運動有能感を高めるのに効果的であることが示唆された。
|