研究課題
本研究の目的は、体育授業を対象として、第1に、児童生徒の社会的能力を育成する知識をベースとした新たな学習指導モデルを開発すること、第2に、新たに開発した学習指導モデルの効果を検証することであった。平成26年度には、新たな学習指導モデルであるチームビルディング学習を開発した。平成27年度には、新たな学習指導モデルであるチームビルディング学習を公立中学校の体育授業に適用し、チームビルディング学習が生徒の仲間づくりの形成的評価の得点を高めることを明らかにした。平成28年度は、チームビルディング学習を公立中学校の体育授業に適用し、体育授業において生徒が獲得した社会的行動が、体育授業以外の活動場面に転移するかどうか、及び、体育授業後にも維持されるかどうかについて検証した。具体的には、チームビルディング学習の介入を行う単元(介入単元)、その後チームビルディング学習の介入を行わない単元(非介入単元)を実施し、単元前後に社会的スキル尺度の調査を行った。さらにフォローアップとして夏休み後にも調査を行った。その結果、チームビルディング学習は、介入単元において,社会的スキル尺度の平均値を有意に高めたこと、そして、一旦高めた社会的スキルの平均値を非介入単元後,及び,夏休み後にも維持したことを明らかにした。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 3件)
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