本研究は、(1)体幹筋群の最大随意収縮(ブレーシング)中の腹腔内圧および筋活動水準の特徴、および(2)ブレーシングによるトレーニングが腹部筋量、腹腔内圧、体幹の筋出力および安定性に及ぼす影響について検討すること目的とした。その結果、(1)ブレーシング中の腹腔内圧は、他の体幹エクササイズ(体幹屈曲・伸展、ドローイング)のそれよりも高く、体幹筋群の筋活動水準と相関関係にあること、および(2)ブレーシングトレーニングは、最大腹腔内圧に加え、体幹伸展および股関節伸展を伴う動作中の筋力・パワーの発揮能力を増大し得るが、外乱刺激に対する体幹の安定性の改善という点では効果が低いことが明らかになった。
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