本研究の目的は対象(身体を含む)を操作する「知」ではなく、身体が直接感じる「知」を教育で扱うことによって、従来とは異なる視点、感情を獲得する大学教育プログラムの開発である。本研究で得られた主な知見は下記のとおりである。(1)大学体育は予備的・前提的教育ではなく、教養教育、さらには専門教育として実施すべきである。(2)大学体育は、「体育」という枠に閉じこもるのではなく、対象を拡大し、身体と関係のあるさまざまな領域とリンクして、多様な教育を展開すべきである。(3)大学体育教員のスポーツ・サイエンス分野の専門性を発揮した教育をすべきである
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