本研究は、スポーツリハビリテーションコーピング予測スケール(SRCES)を開発することを目的とした。参加者は129名(男性94名、女性35名)で受傷をしたスポーツ選手であった。因子分析の結果、SRCESは6因子((1)他者志向・依存性、(2)自己主張、(3)オーバートレーニング傾向、(4)楽観性、(5)理解志向性の欠如、(6)諦め、21項目から構成された。これらの6因子と性別、スポーツのレベルの関係を検討した結果、女性は男性よりオーバートレーニングの傾向があり、地方大会・全国大会以上の出場経験者の方が、都道府県大会以下の出場経験者より他者志向・依存性、オーバートレーニング傾向が高かった。
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