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2016 年度 実績報告書

月経周期を考慮した体組成管理法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26350768
研究機関日本体育大学

研究代表者

須永 美歌子  日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (70534064)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード月経周期 / 性周期 / 女性アスリート / 脂質代謝 / 水分貯留 / 減量 / ウェイトコントロール / 体組成
研究実績の概要

本研究は,月経周期を考慮した体組成管理法を開発することを目的として,月経周期と体重,体水分量の増減,脂質燃焼効率との関連性の検討(平成26年度),月経周期を考慮した体組成変化に貢献する運動条件の検討(平成27年度)について研究を進めてきた.その結果,性ホルモン濃度の高い黄体期には,卵胞期に比べて体重,体水分量が増加することや運動後の血中ノルアドレナリン濃度が高値を示すことが観察され,月経周期のフェーズによって体組成や運動時生理反応が変化することを確認した.また,8週間の有酸素運動(HRR50%,30分間)の実施は,黄体期よりも卵胞期に運動頻度を高める条件において体脂肪率が有意に減少した.以上のことから,フェーズを考慮して運動頻度を変えることで体組成の変化に影響を与える可能性があることが示唆された.これらの研究成果については,国内外の学会において一般発表およびシンポジウムで発表した.また,学術雑誌の研究資料としてデータを公表している.さらに,女性アスリートや指導者を対象としたセミナーにおいても月経周期に伴う体重・体組成の変化について本研究で得られた知見について情報を発信した.
今後の課題として,性ホルモンの周期的変動が食欲および食事によるエネルギー摂取量に与える影響との関連性についても検討すべきであると考えられた.本研究で得られた結果に基づき,引き続き月経周期を考慮した体組成管理法の開発を目指す.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Effect of resistance exercise on arterial stiffness during the follicular and luteal phases2017

    • 著者名/発表者名
      Okamoto T, Kobayashi R, Sakamaki-Sunaga M
    • 雑誌名

      International journal of Sports Medicine

      巻: 38 ページ: 347-352

    • DOI

      10.1055/s-0043-101377

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 女性アスリート特有の問題への対策を多方面から考える2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      第27回日本臨床スポーツ医学会学術集会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県・千葉市)
    • 年月日
      2016-11-05 – 2016-11-06
    • 招待講演
  • [学会発表] COL5A1遺伝子BstUI多型が身体及び動脈の柔軟性に及ぼす影響2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      第71回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      盛岡地域交流センター市民文化ホール(岩手県・盛岡市)
    • 年月日
      2016-09-23 – 2016-09-25
  • [学会発表] .女性アスリートにおける骨密度とビタミンD受容体遺伝子多型FokⅠとの関連性2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      第71回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      盛岡地域交流センター市民文化ホール(岩手県・盛岡市)
    • 年月日
      2016-09-23 – 2016-09-25
  • [学会発表] 月経周期に伴う体重の変化と細胞内外体液量および体液調節ホルモンとの関連性2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      第71回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      盛岡地域交流センター市民文化ホール(岩手県・盛岡市)
    • 年月日
      2016-09-23 – 2016-09-25
  • [学会発表] Clusters of menstrual distress and their association with sports confidence in Japanese female college athletes(日本人女性アスリートのクラスター分析からみた月経周期とスポーツコンフィデンスの関連性)2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      21st Annual Congress of the European College of Sport Science
    • 発表場所
      ウィーン(オーストリア)
    • 年月日
      2016-07-06 – 2016-07-09
  • [学会発表] 鉄分強化グラノーラの摂取が女性アスリートの鉄栄養状態とコンディションに及ぼす効果の検討2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      日本スポーツ栄養学会第3回大会
    • 発表場所
      松山市コミュニティセンター(愛媛県・松山市)
    • 年月日
      2016-07-01 – 2016-07-03
  • [学会発表] Menstrual Cycle Affects Arterial Stiffness After High-intensity Resistance Exercise(月経周期が高強度レジスタンス運動後の動脈スティフネスに与える影響)2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      63rd American College of Sport and Medicine Annual Meeting
    • 発表場所
      ボストン(アメリカ)
    • 年月日
      2016-05-31 – 2016-06-04
  • [学会発表] Effects of menstrual cycle on energy utilization during exercise in eumenorrheic women(月経周期が運動時のエネルギー基質利用に及ぼす影響)2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      63rd American College of Sport and Medicine Annual Meeting
    • 発表場所
      ボストン(アメリカ)
    • 年月日
      2016-05-31 – 2016-06-04
  • [学会発表] Actn3 R577x Polymorphism Is Associated With Trunk Flexibility In Two Different Cohorts(Actn3 R577x 遺伝子多型と柔軟性の関連性:2つのコホート研究)2016

    • 著者名/発表者名
      須永美歌子
    • 学会等名
      63rd American College of Sport and Medicine Annual Meeting
    • 発表場所
      ボストン(アメリカ)
    • 年月日
      2016-05-31 – 2016-06-04

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公開日: 2018-01-16  

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