成人女性は月経周期を有し,約一ヶ月周期で女性ホルモン濃度が大きく変動する.本研究は,月経周期に伴う体重・体組成の変化および運動時の脂質代謝への影響を観察することによって,月経周期のフェーズを利用した体組成管理法を開発することを目的とした.黄体期は体水分量および体脂肪量の増加によって体重の増加が引き起こされたが,一方で脂肪分解が促進し,有酸素運動を行うことで効率的に体脂肪を減少させる可能性が考えられた.このことから,月経周期のフェーズを考慮して運動頻度を変えることで体組成の変化に影響を与える可能性が示唆された.
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