本研究は,近代4泳法を泳いだ際の全身各筋の筋活動量の違いを分析することを目的とした.表面筋電図法を用いて20秒間の全力泳中の上腕二頭筋・上腕三頭筋・大腿直筋・大腿二頭筋の筋活動量を分析した結果,クロール泳および背泳ぎは大腿二頭筋の活動量が高いこと,背泳ぎは上腕二頭筋の活動量が低いこと,バタフライは上腕三頭筋の活動量が高いこと,平泳ぎは各筋の活動量が中程度であることが明らかとなった.またMRI画像を用いて200m全力泳における各泳法の腹直筋・脊柱起立筋・大腰筋・腹斜筋群の筋活動量を分析したところ,クロールとバタフライは腹直筋の活動量が高いこと,背泳ぎは脊柱起立筋の活動量が高いことが示唆された.
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