総合型クラブとの関係構築を期待され始めた部活動には、いかなる「揺らぎ」が存在するのか。見出された知見は以下のとおりである。1)顧問教師の総合型クラブに対する認知度は31.0%に留まっていた、2)しかしながら、部活動と総合型クラブの連携協力については、80.4%が肯定的であることがわかった、3)総合型クラブとの連携協力に肯定する者の意識は「自分自身の負担軽減に対する期待感」が強いこと、逆に、連携協力に否定的な者は「部活動の教育的意味が薄れてしまう」との意識が強いことがわかった、4)部活動をめぐる「揺らぎ」は、「部活動指導に関する負担軽減」と「部活動の教育的意味」をめぐる葛藤状態に他ならない。
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