研究課題/領域番号 |
26350784
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研究機関 | 平成国際大学 |
研究代表者 |
久保 潤二郎 平成国際大学, 法学部, 講師 (10360728)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 発育発達 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、タレント発掘事業により発掘された子供の育成環境の調査という事で、アンケート調査を実施した。所属していた幼稚園・保育園、スポーツ歴等に関して、簡単な調査を実施したが、特に一定の傾向は見られなかった。子供の運動能力をあげるために家庭で行った事を自由記述させる部分では、子供が小さな時から保護者が熱心に運動させていた家庭と特に何もさせていない家庭があり、興味深いところであった。この辺り含め、今後他の小学生と比較検討する必要があると考えられた。 タレント発掘された子供の運動能力は、彩の国プラチナキッズ事業と組んで測定を実施した。測定項目と例として今回の4年生の最高値(参考;文科省新体力テスト同年代平均値)は、30m走4.5秒、メディシンボール投げ(1kg)9m60cm、反復横とび57回(文科平均値39回)、立ち幅跳び197cm(145cm)、立ち三段跳び5m63cm、20mシャトルラン110回(46回)であった。今後、タレント発掘された子供の体力的特徴について分析する予定である。 当初の予定では、タレント発掘された子供の詳細な運動能力調査として、足圧分布測定器(フットビュークリニックKA)を用いるつもりでいたが、実際に計測してみると今回の測定には合わない面があり、急きょNovel社製の測定器に変更した。この装置で測定された様々な指標の再現性を確認した。一例として、通常歩行をさせた際のピーク圧力、力、足接地面積の変動係数(CV)は、それぞれ16.7%、6.3%、2.3%であった。本来であれば、他の指標も検討していきたいところであるが、専用ソフトがなければ分析が出来ず、分析方法は来年度の課題となった。 タレント発掘された事での子供の精神面への影響は、調査方法を検討しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
足裏形状を測定する機器の変更をしたため、分析方法が定まらず予定よりやや遅れてしまった。また、タレント発掘された事での子供の精神面への影響は、なかなか調査方法が定まらず、当初の予定していた連携研究者とは別にカウンセリング等を専門にしている研究者と新たに調査内容を検討しているため調査が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
全ての調査方法を平成27年度のはじめに全て確定し、調査を進めていきたい。タレント発掘された子供の体力に関しては、詳細な分析をしていくところであるが、あわせて生まれ月や家族構成なども分析をしていく予定である。発掘された子供の幼児期の環境に関して、調査していきたいところであるが、特に一定の幼稚園やスポーツクラブに所属していたわけではなかったため、この部分はアンケート調査からさらに検討をしていきたい。また、タレント発掘された事による精神面への影響に関して、観点の一つとしては親と子供の関係性について調査していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度から成果をまとめて学会発表等をする予定でいたが、特にNovel社製の測定器による足裏形状、歩行、バランス能力を測定するようにしたため、年度内に本測定に入る事が出来なかった。そのため旅費を次年度に持ちこす事となった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度は、タレント発掘された子供のアンケート結果を集計し、学会発表する予定である。また、体力測定のデータに関しても発表する予定である。そのため旅費が発生する。また、測定、調査ともに分析には、多大な時間と労力を要するため、謝金対応で学生に入力等を依頼する予定である。そのため謝金が多く発生する。その他、研究に必要な消耗品は随時購入する予定である。
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