研究課題/領域番号 |
26350784
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研究機関 | 平成国際大学 |
研究代表者 |
久保 潤二郎 平成国際大学, スポーツ健康学部, 准教授 (10360728)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 運動能力 / 習い事の回数 |
研究実績の概要 |
平成29年度は、タレント発掘された子どもの育成環境の一つとして、スポーツ関連の習い事の回数と運動能力の関係を調査した。まず、タレント発掘された子どもは、男子は週3回、女子は週2回スポーツ関連の習い事に通っている子どもが多く、一方で1日に複数回、週7回以上通っている子どももいた。また、運動能力とスポーツ関連の習い事の回数は、女子の20mシャトルランの結果と習い事の回数に、有意な相関関係が見られた(p < 0.01)。男子の 場合、メディシンボール投げで評価した全身のパワーは、週当たりの習い事の回数が多い週6回以上よりも週2から3回の方が優れていた。全体に、統計的な有意差はない項目もあるが、特に女子の場合、スポーツ関連の習い事の回数が週4から5回までは、各運動能力の平均値は高くなり、6回以上で低くなる傾向が見られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、スポーツ関連の習い事と運動能力の関係に焦点を絞って分析した。データ量が多く思いの外、分析に時間がかかった。そのため、タレント発掘されたことによる精神面への影響は、調査が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
タレント発掘された子どもの育成環境の調査に関しては、ある程度のデータは取得済みである。従って、これらのデータを分析し、来年度成果物を作成していく予定である。また、タレント発掘されたことによる精神面への影響は、インタビュー調査とアンケート調査を年度末に実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度、予定では縦断的な調査も実施し、成果物にまとめる予定であったが、分析が不十分で成果物の作成まで至らなかった。来年度、タレント発掘されたことによる精神面への影響は、まとめて年度末にアンケートおよびインタビュー調査を実施する予定である。そのため謝金等の対応が発生する予定である。また、運動能力の調査に関しては、誕生月、スポーツ関連の習い事の回数、その他、様々な観点から分析を行い、成果物にまとめる予定である。そのため論文投稿に関連した経費が発生する予定である。
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