本研究は、小学4年生でタレント発掘された子どもの育成環境を調査した。育成環境として、練習回数と各運動能力の関係を調査したところ、特に、持久力は練習回数の影響を強く受けることが明らかとなった。また、発掘事業に参加する子どもの誕生月を調査したところ、早生まれの子どもは、他の誕生月の子どもと比較して、そもそもの参加が少なく、形態が小さいためメディシンボール投げのように身体の大きさが関係する測定項目では不利になることが示唆された。 上記2点は、この年代の子どもを対象に、タレント発掘事業を実施する場合、注意すべき点であると考えられた。
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