本研究は、球技における効果的な戦術学習に寄与することを目的として、ハンドボール競技を題材とした、グループ戦術的能力の規定因子とその評価について検討した。その規定因子の検討にあたっては、国内外のトップ指導者へのインタビュー調査を実施し、評価については競技者の実態調査を実施した。 グループ戦術的能力の必要性は、国内外を問わず極めて重要視されていることが明らかとなった。そしてその規定因子は、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、戦術的理解力が大きく関与するということが示された。またこのことは、競技者間にも同様の認識がなされていることが明らかになった。
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