ブラインドサッカーの総合国際大会におけるゲーム分析に基づいた量的研究と,日本を代表するゴールキーパーの攻撃や守備の起点となる指示内容と意識の質的研究を行った。ドリブル開始位置やゴールスローについて各国の特徴がみられた。上位国ではゴールから6m以内の位置からのシュートが得点につながることが多かった。シュートに至る経緯では,ドリブルからパスへの展開といったプレーが多くみられた。ゴールキーパーとしての意識や言語指示に関して,サッカーやフットサルとの性質の違いや意思伝達における内容の精査により,ゲームにおける有用な意味生成活動の入念な実施など、競技力向上に関わる基礎的な資料を得ることができた。
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