研究課題
(1)調査:2017年度は、以下の調査をおこなった。①岩手県釜石市にある釜石シーウェイブスのジュニアチームのラグビースクールで、スクールの校長やコーチ、家族にインタヴュー調査をおこなった。②ルーマニアブカレストにあるラグビー協会で、ラグビーや女子ラグビーについてインタヴュー調査をおこなった。③熊本で女子ラグビー指導者へ、インタヴューをおこなった。③2017年の国体で、女子ラグビーに初出場を決めた石川県代表の石川撫子のメンバー、ならびに、同県の小学生チームの、のみこまラグビースクールでインタヴュー等の調査をおこなった。⑤2017年度の愛媛国体の女子ラグビーの大会で、関係者へインタヴュー調査をおこなった。(2)研究成果の一部を使った発表①ルーマニア・アメリカ大学で開催された“Crossing Boundaries in Culture and Communication”という国際学術会議で基調講演をおこなった。そこで東日本大震災の復興のシンボルとしてのラグビーワールドカップの開催や、女子ラグビーについても報告した。これについては、“How Surviving People overcome the Sad Experiences since the Great East Japan Earthquake in 2011: Japanese Shaman, Itako as a Mental Healer and Making Stadium of Rugby World Cup in 2019 as Recovery Symbol“ というタイトルで内容をまとめている。これは現在印刷中である。②岩手県立大学盛岡短期大学部主催の一般を対象とした公開講座で、「人類学から見るラグビー:グローバル化とジェンダーの視点から」というタイトルで女子スポーツと女子ラグビーについて報告した。
2: おおむね順調に進展している
2017年度は、国内外で調査をすることができた。また、国際学術会議で話をすることができ、それについての論文を書くことができた。また、一般への公開講座などでの報告もおこなうことができた。一方、研究費の使用については、調査期間の長さが、予定していた期間がとれなかったこと、交通費等が、予定ほどかからなかったことなどにより、予定より余裕をもった支出となった。
これまで収集してきた資料を基に、足りない点を中心に資料の収集をおこないながら、これまでの研究をまとめていく。今年度2018年度は、2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック開催まで間近となってきた。こうしたスポーツのビッグイベントに向けた国内外の動きのなかから、女子スポーツに関する歴史や社会的動向に注目し、調査・分析・考察をしていきたい。
研究費の使用については、調査期間の長さが、予定していた期間がとれなかったこと、交通費等の旅費については、本務大学と国際会議主催大学の両大学から、手厚いサポートがあり、予定していた予算ほどかからなかったため、次年度使用となった。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
the 6th edition of the scientific conference, "CROSSING BOUNDARIES IN CULTURE AND COMMUNICATION", Bucharest, Romania, 19 May 2017.
巻: 6 ページ: in press
10.5682/22482202