スポーツのインターネット利用において技術指導の場合は,映像を如何に利用できるかが重要である.その場合,映像でのコマ送りやスロー再生の重要さが指摘されている.しかし,インターネットのYouTubeなどのストリーミング映像においては,映像のコマ送り再生は実現できていない.そこに,一番の問題点があるとして,インターネット上のスポーツ映像のコマ送り再生を実現した映像プレーヤーを作成して,そこでの,映像提示を行って,その利点を検討した. その結果,インターネットを利用した映像でのコマ送りが実現されることで,より詳細な,技術的課題の視覚化が可能になり,スポーツのインターネット利用の有効性が確認できた.なかでも,本研究のために,ストリーミング映像にコマ送り機能を付加する方法を映像再生プレーヤーに付加したものを作成して,その再生にかんして,検討を加えた.この方法は,ストリーミング映像とコマ送りを分離して実現する方法で,コマ送りになると,ストリーミングの上に重ねて,静止画をサーバーからダウンロードして表示する方法である.これによれば,コマ送りだけでなく,コマ戻しも簡単に実現することが出来た.これらの機能に関しては,学会でも報告を行った. このプレーヤーを用いて,高校生にインターハイ映像を閲覧する仕組みを構築して,その仕組を,DCEXPOでもデモンストレーションして閲覧を行った. 以上の研究から,インターネットを用いてスポーツ技術映像を提示して,そのスポーツ技術的な内容を伝えるメディアとして,インターネットは充分な可能性があることが,検証することが出来た.今後は,それを,広めていく方法にかんして,より実際例を集めながらの検討が必要であると考える. また,第2回Smartフォーラムを開催して,海外からの招待講演をふくめて,スポーツ映像の利用に関しての議論を深めた.
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