研究実績の概要 |
脳梗塞を念頭においた脳虚血障害の回復を目的とし, 運動療法により脳内の血管壁に存在する血管幹細胞を活性化させることにより, 血管内皮細胞, 周皮細胞, 樹状細胞への分化, 増殖が促進され, 虚血脳障害に対する血流回復効果を成体(マウス)で明らかにする基礎的研究を遂行した. 10週齢のマウスの片側内頸動脈閉塞による脳虚血モデルを作製し, 障害後にトレッドミルによる適度な運動を負荷した. 本年度はマウス50匹を用い, 片側内頸動脈閉塞6ヶ月後, 12ヶ月後にトレッドミルによる運動負荷を3日, 1週, 2週, 4週遂行するモデルを作製した. 片側内頸動脈閉塞負荷を課さない脳虚血モデルをコントロール群とした. 運動負荷最終日に屠殺し, 形態学的に検討した.
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