本研究の目的は筋などの体性感覚情報が脳の認知機能にいかなる影響を及ぼすか、またそれらの体性感覚情報が脳のどの部位と連結しているかを脳の感覚情報を客観的に測定できる体性感覚誘発電位、認知機能を解析できるP300電位、注意機能を反映するN140電位、認知機能テストなどを用いて明らかにし、高齢者の認知機能低下や軽度認知障害者回復のための運動処方を提示することである。その結果、高齢者や軽度認知障碍者の認知機能向上・回復には有酸素運動ばかりではなく、最大筋力40~50%の程度の筋高強度運動とされていると筋力維持の運動処方が是非必要であることが推察された。
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