本研究では、筋収縮により分泌が調節される新規マイオカインを探索することを目的とした。定量プロテオーム解析法により、骨格筋細胞を収縮させることにより分泌が増加した12分子、減少した2分子をマイオカイン候補分子として選択した。その中から市販抗体が利用できる10分子に対して、骨格筋での発現と分泌を検証したところ、候補とした分子の全てが骨格筋で発現していることが明らかになった。また8分子に関しては培養上清中に分泌されていることが確認された。しかし、いずれの分子も収縮による調節性の分泌は確認できなかった。従って、これらは構成性に分泌されるマイオカインに分類されると推測される。
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