幼児は、自分の体に興味・関心を持ち始め、生活習慣を確立する時期にある。そのため、幼児期の健康教育は重要である。しかし、健康教育内容を検討するために必要となる幼児の生活実態の調査は少ない。そこで、都立幼稚園172園の5歳児の保護者と担任を対象に調査を行った。調査結果から、5歳児の健康教育カリキュラムは、「健康な体」「安全」「健康な心・思いやり」の3つの内容と、「集団生活に必要な力」「個として生きる力」の2つの視点で編成していく必要があることが示唆された。また、「健康な体」の内容には、長時間立つ、しっかり座るといった人間らしい体の機能や成長に関わる内容を取り入れていく必要性がある。
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