研究課題/領域番号 |
26350831
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上床 輝久 京都大学, 健康科学センター, 助教 (20447973)
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研究分担者 |
藤原 広臨 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10599608)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 発達障害 / 学校保健 / 修学支援 |
研究実績の概要 |
【内容】本年度は、具体的な研究計画の策定および予備研究を実施する期間として、学術集会等へ参加するとともに、支援を実施している大学等への視察や会議を行い、情報共有を行った。具体的には、発達障害者の就労支援および修学支援に関する研究報告および教育講演のプログラムを多数有する、日本産業衛生学会、日本精神神経学会、日本産業精神保健学会、全国大学保健管理研究集会等へ参加し、発表を行い多くの知見を得た。また、発達障害学生支援施設を有し、活発に活動を行っている大学機関への視察や、他大学からの視察の受入を実施すると共に研究会議を開催し、本邦における発達障害学生支援の現状把握を行い、本研究における研究計画について具体的な知見を得た。さらに、既に本学保健診療所に通院中の発達障害学生へのインタビューを通じて、修学および就職における困難を把握し、学内の障害学生支援部門と連携しつつ具体的な就職支援の過程を実践するとともに、効果的な評価について検討を行った。 【意義および重要性】本年度に実施した視察及び研究会議は、確実な研究デザインのもとに信頼のおける研究結果を得る上で重要であり、研究集会等において、既に支援研究を実施している研究者との情報交換を行うことによって、本研究における具体的な計画の策定を可能とした。また、通院中の学生に対するインタビューおよび就職支援の実践は、研究計画に現実的な視点を加味することによって、研究を実施する環境に即した介入方法や手段について、十分な検討を行うことを可能とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度、予定されていた健康診断における一次調査の開始が遅れた結果として、予備試験の開始も遅れており、現時点で明らかな調査結果を報告することが出来ていない。その他の計画については順調に達成していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
予備研究の結果を明らかにすると同時に、具体的な研究計画の策定を実施し、早期の支援研究への着手を目指すこととする。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度末に予定していた視察を中止したことによって旅費の支出が当初予算を下回った。また、平成27年度4月実施のアンケート調査に必要な印刷経費および事務処理人件費が当初予算を下回ったため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成26年度に予定していた視察を平成27年度に実施する。また、引き続き実施するアンケート調査の事務処理に人件費を充当する。その他の予算としては、予定通り実施する。
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