睡眠の同調因子の一つである身体活動が睡眠の質・量にどのように影響しているかを明らかにし、大学生の適切な睡眠のための身体活動のあり方を検討することを目的とした。大学生の睡眠の質・量を客観的指標で評価し、睡眠と身体活動や心身の健康状態などの要因との関係を検討した。その結果、身体活動や体力、心身の健康状態がそれぞれ大学生の睡眠の質・量に影響していることを示唆していた。適切な睡眠習慣の獲得に身体活動は必要であるものの、その効果には性差を含む個人差が大きく、運動の強度や実施時間については逆効果にもなり得る可能性を示唆するデータも得られた。
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