小学校児童489名をコホート集団として、睡眠時間等の生活習慣が、歩数等の活動量を介して、身体組成、体力、学力に与える効果と影響を縦断評価した。その結果、学年進行による生活の夜型化、休日の活動量の低下、脂質と菓子類の過剰摂取、新体力テスト総合評価と肥満児の強い相関等が確認された。本研究では、骨状態を総合判定する骨強度の評価を導入した。骨強度は、除脂肪量、高強度活動時間、栄養摂取の順に強く作用し、バレーボールなどジャンプ系種目を行う児童では特に高値を示した。カルシウムが過度に不足した児童は確認されず、これには1日の必要量の50%を含むとする学校給食のカルシウム基準が寄与している可能性が示唆された。
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