研究実績の概要 |
本研究は、全国規模サンプリングにより、青・壮年期における健康づくり行動を推進するための方策について、マルチレベルによる影響要因を明らかにし、健康づくり行動推進のためのポピュレーションアプローチに役立つ知見を得ることを目的としている。 本年度は、平成27年度の文献レビュー結果に基づき、調査項目を精査し、WEB調査票設計を行い、データ収集を行った。 2016年1月にインターネットリサーチ会社の登録モニター(登録者数約800,000名)である全国20~49歳男女2,000名を対象にインターネットアンケート調査を実施した。対象者への調査は、最終的な目標回答数を2,000名とし、層化による割付、回答への協力度や正確性を考慮し、386,500名(男性20代61,200名,男性30代70,500名,男性40代42,000名、女性20代66,100名,女性30代91,200名,女性40代55,500名)に対して調査を依頼した。最終的に最後まで回答したのは2,909名となり(返答率0.75%),そのうち「性別、年齢階層、学歴」と「居住地域」の割付をもとにデータに欠損のない2,000名を無作為に抽出し、データセット(男性:36.2±8.1歳、1012名、女性:36.2歳±7.8歳、988名)を作成した。対象者の行動変容ステージ(運動、筋力トレーニング、食、健診・検診、特定健診)において、実行期・維持期であった者は、それぞれ、29.6%、16.9%、20.8%、46.7%、39.0%であった。
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