研究課題/領域番号 |
26350858
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
村上 佳司 國學院大學, 公私立大学の部局等, 教授 (10460510)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 学習障害 / 自閉症スペクトラム / 児童生徒 / 防災教育 |
研究実績の概要 |
研究代表者は,堀清和氏(兵庫医科大学研究員)の協力を得て,文部科学省刊行の安全教育参考資料「生きる力をはぐくむ学校での安全教育」作成に携わった南哲氏(元浜松大学教授/神戸大学名誉教授)の助言を受け,小・中学校教員,小・中学校児童生徒,保護者を対象とする防災に関するアンケート項目を作成した. そのアンケートの実用に関する妥当性を得るために現職小学校教諭の意見を踏まえ修正を加え,実験的に小学校低学年にアンケート調査を実施して回答の状況を確認した.更にアンケート調査を依頼した大阪市教育委員会と八尾市教育委員会がアンケート内容に関して精査することでアンケート項目を決定した. これらの過程を踏み大阪市内3小学校,3中学校,八尾市内の3小学校,3中学校の計12校の全児童生徒,教員を対象にアンケート調査を実施した. 保護者に対するアンケートは,小・中学校の協力を得ることが困難なため個別のスポーツクラブに依頼してアンケート調査を実施した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度,当初の予定では,アンケート項目を完成することが目標であったが,小学生が十分対応できるか等の妥当性についての確認調査や調査先となる小・中学校を管轄する大阪市教育委員会や八尾市教育委員会の担当者とのアンケート項目の内容や表現等についての討議も順調に行えたことでアンケート項目の決定が早期に完成することができた. また,各教育委員会の配慮で,アンケート調査対象校とされる小・中学校に対して,アンケート実施の協力依頼を早々に行って頂いたこともあり,1年目でアンケート調査を完了することができた.
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今後の研究の推進方策 |
2年目は,6小学校,6中学校の全児童生徒,教員のアンケートの集計,保護者アンケート集計を行い,その結果を踏まえ障害者教育および防災教育の実態を明らかにしたい. 一方で障害児およびその保護者を対象とした防災能力について質問紙調査,聞き取り調査を実施する.この調査については,先行研究で協力関係を構築しているNPO法人ぴーす(障害者の保護者によるNPO法人)に調査を依頼する予定である. 障害により,本人への調査が難しい児童生徒については,保護者への質問紙調査,聞き取り調査を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
人件費が一部繰り越した.
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次年度使用額の使用計画 |
次年度額と合わせて,アンケート集計費に計上する.
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