運動を中心とした健康の保持増進活動への行動を変容させることは容易ではない。本研究の目的は、労働者の運動継続への動機づけのあり方について明らかにすることであった。質問紙調査を10の企業を対象に実施し、計1,020名から回答を得ることができた。 本研究期間に報告してきた結果をまとめると、運動継続者と非継続者の違いをもとに示唆された労働者の運動継続の方法として、①運動そのものを楽しむ、②距離や回数などの達成したい目標を設定する、③自分なりの居場所をみつける、④勤務先より地域施設を活用する、⑤統制性の高い人は仲間と実施するより1人で実施する方が継続しやすい、などが有効かもしれないということがわかった。
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