研究実績の概要 |
和歌山県紀北地域の検診受診者のEPA、AA,DHAのωー3系、6系の血中濃度を測定して和歌山県の他地域(特に海側の検診受診者)とを比較してそれぞれの血中濃度の違いについて明らかにした。特にEPA.DHAは魚類の摂取量と比例し、その摂取量の低下は動脈硬化性疾患の増加を予測するといわれており、紀北地域は低下しており、今後の動脈硬化性疾患の増加が憂慮される結果であった。また、EPA,DHA,AAの血中濃度と自律神経機能とのかかわりについても結果が出ており、特に高齢者においてEPA,DHAは、自律神経を安定化させる効果が推測される結果であった。その他、骨粗鬆症や多疾患とのかかわりについて評価を行ったが、明らかな関連は見いだせなかった。
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