研究課題/領域番号 |
26350870
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
山王丸 靖子 城西大学, 薬学部, 助教 (00364183)
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研究分担者 |
和田 政裕 城西大学, 薬学部, 教授 (00246670)
沼尻 幸彦 城西大学, 薬学部, 准教授 (40245147)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 健康食品 / 情報リテラシー / 規制緩和 |
研究実績の概要 |
これまでに作成した健康食品に関するアンケート票を用いてアンケート調査を継続して行った。今年度は薬剤師120名、管理栄養士160名、看護師120名に対する調査を実施した。看護師を目指す学生80を対象とした調査を終了した。 薬剤養成課程の学生(222名)を対象とした結果概略は次のとおりである。健康食品の使用割は全体の約30%であった。健康食品の有効性表示については「疾病リスク低下」までが最も多かった。健康食品に含まれている成分の表示は約90%の対象者が明確に示したほうがよいと回答した。健康食品に対して持つ19項目のイメージについて因子分析を行ったところ、「有効性」「懐疑的」「特異性」の3つの因子に集約された。また、健康食品に対して持つ知識についての回答は、「いわゆる健康食品」「特定保健用食品」「栄養機能食品」については60~70%の対象者は正確に定義を理解していた。しかし、「特別用途食品」に関する理解は低い傾向を示した。 医療従事者、一般人を対象とした調査結果の比較において、健康食品に対して持つイメージには職種間での大差は認められなかったが、健康食品に対する知識の程度は、薬剤師と管理栄養士が看護師および一般人と比較して高い傾向を示した。健康食品の有効性表示については、どの職種おいても「疾病リスク低下まで」が最も多かった。健康食品の認可に適する機関については「国がふさわしい」との回答が職種に関係なく最も多かった。質問項目全般において、薬剤師と管理栄養士の回答結果は類似している傾向が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アンケート結果が終了した職種・区分ごとに、定期的に学会発表を行い結果をまとめている。現在は最終結果をまとめて、論文投稿として広く世界に発信するための解析を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
すべての結果をまとめて解析を行う。健康食品に対するイメージについては因子分析を実施したのちに因子変数を算出して、さらなる解析を行う。 学会発表(国際学会含む)と論文投稿のための準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
通信費として計上していた予算について、アンケート調査依頼先が、独自システムにより結果を返却することができたため、郵送費用が残額として計上されている。 英語論文校正費用が未使用であることによる。
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次年度使用額の使用計画 |
国際学会での発表を予定しており、その費用として使用することを計画している。
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