研究課題/領域番号 |
26350871
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金澤 昭雄 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30407259)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 腸内フローラ / プロバイオティクス |
研究実績の概要 |
本研究では、外来通院中の2型糖尿病患者を乳酸菌シロタ株を含有する飲料(ヤクルト400LT1本/日)の投与を行う群と行わない群とにランダム化し、その投与前後における血液及び腸内の細菌叢の変化、炎症性サイトカイン、血糖コントロールに対する効果を検討し、腸内細菌のバランスの改善が、2型糖尿病の病態の改善につながるかどうかを検討するものである。 両群とも投与前、投与8週間、16週間後に糞便中の菌叢構成、有機酸濃度およびpHの解析及び、血中の細菌の有無を検討する。また、便中胆汁酸濃度の測定、血中LBP、高感度CRP、TNF-α、IL-6、アディポネクチン、空腹時血糖、ヘモグロビンA1c、脂質(T-CHO、HDL-C、TG)のフォローも前後で行う。さらに、食事内容に関するアンケート調査も行う。当初のプロトコールをより良く改訂するため、順天堂大学院プロバイオティクス研究講座とも再度協議を重ねた。最終的にこの案で当大学の倫理委員会に研究申請を行い、承認となった。 現在は登録可能な患者のスクリーニングを行っている。目標患者数70名であるが、1ヶ月で15人の登録の登録を目標としており、エントリー期間を約5月間と予定している。迅速な研究遂行のため、当院以外の複数の関連施設(国際親善総合病院、千葉西病院、新吉田医院、近藤眼科)などにも患者登録施設として倫理委員会に追加申請も行い、あわせて承認となった。今後の見通しとしては、約5月間のエントリー期間後に4月間のフォローが終了すれば、来年度には解析可能の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度の初めにはある程度の患者登録が行われている予定であったが、まだ登録ができていなため、当初の目標からは遅れている。 遅れた理由としては、患者にヤクルト飲料を配送するシステムを構築するのに時間を要したのと、ヤクルトの最適な投与量を決定するために、共同研究者の順天堂大学大学院プロバイオティクス研究講座ともディスカッションを重ねた結果、投与量の変更が必要となり、何回かにわたり倫理委員会に再申請したことも理由としてあった。
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今後の研究の推進方策 |
当院の倫理委員会ではすでに承認されているが、迅速な研究遂行のため、当院以外の複数の関連施設(国際親善総合病院、千葉西病院、新吉田医院、近藤眼科)なども患者登録施設として倫理委員会に追加申請を行い、承認となった。 今後の見通しとしては、約5月間のエントリー期間後に4月間のフォローが終了すれば、来年度には解析可能の予定である。
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