研究実績の概要 |
本研究は,生活習慣の1次予防における運動と食事を同時に指導するための効果的な指導基準および生活習慣病の原因となる遺伝因子に与える影響について検討し,より効果的な生活習慣予防のための指導基準を確立することを最終目的としている. 当該年度は,当初予定通り体内klothoタンパク量と運動による動脈硬化改善程度の関係の検討について,6ヶ月間の運動指導および食生活介入を実施した.測定項目は,身体活動量:身体活動量質問票(坂手ら,総合健診 2008 年 改変), 血液生化学検査:主な検査(T-ch,TG,LDL-C,HDL-C,AI 値, HbA1c) 動脈硬化測定:上腕-足首脈波伝播速度(baPWV)であった.また,これらの測定と同時に体内 klotho タンパク量と食生活習慣改善による動脈硬化改善程度の関係の検討のために血漿Klothoタンパク量の測定をELISA 法により実施した. さらに,研究成果の確認のために現時点でのデータ解析を実施した.現時点に置いては,介入指導によるKlothoタンパク量の変化が認められており,今後さらに対象者を増やし変化の原因となる要因の解析を継続していく予定である.
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