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2014 年度 実施状況報告書

少量飲酒やコーヒー摂取による非アルコール性脂肪性肝疾患抑制効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26350909
研究機関帝京大学

研究代表者

高橋 芳久  帝京大学, 医学部, 准教授 (70334381)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード非アルコール性脂肪性肝疾患 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 飲酒 / コーヒー
研究実績の概要

平成26年度は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)動物モデルに対する少量飲酒の抑制効果を調べる研究の準備を行った。本実験ではエタノールを添加した飼料を使用するため、実験動物にNASHを誘導する液体飼料を準備する必要がある。NASH研究用の液体飼料はそれほど一般的でないが、Research Diets社が製造・販売していることを確認し、同社の高脂肪液体食(L10049)およびそれに対応するコントロール食(L10066)を購入した。
L10049は粘稠度の高い液体飼料であるため、通常の給水ビンでは投与が困難であった。そのため、特殊な給餌装置および動物ケージを作製する必要が生じた。動物実験器具メーカーの夏目製作所に相談し、実際にL10049液体飼料を用いた実験を行って、L10049の使用に適した給餌装置および動物ケージの開発に成功した。現在、夏目製作所にて、実験を行う上で十分数の給餌装置および動物ケージを作製中であり、この5月に納入予定である。
高脂肪食によるNASHの誘導に関してはマウスの系統差が見られる。そのため、C57BL/6J、db/db、KK-Ayの3種類のマウスを用いて予備実験を行い、本実験に用いる動物を決定する予定である。
以上の様に、動物実験を開始する準備が現在までにほぼ終了し、この5月から本格的に動物実験に入ることが可能になった。また、生検で確認された非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)症例を用いての、少量飲酒やコーヒー摂取の影響に関する臨床的・病理学的研究については、患者に答えてもらうためのアンケートを現在作成中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成26年度で終了予定の他の研究課題を優先したため、本研究の開始が遅れることになった。しかし、上記の様に動物実験の準備はほぼ終了し、また臨床的・病理学的研究の準備も進んでいるため、この遅れは来年度に十分取り戻すことが可能と考えられる。

今後の研究の推進方策

この5月から、少量飲酒のNASH動物モデルに対する抑制効果の研究の予備実験に入る。予備実験が終了後、速やかに本実験を開始する。それが終了後は、ただちに、コーヒー成分のNASH動物モデルに対する抑制効果の研究に入る。それと並行して、少量飲酒やコーヒー摂取のNAFLD抑制効果についての臨床的・病理学的研究を進める。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度で終了する他の研究課題を優先したため、本研究の進行がやや遅れ、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

平成27年度のうちに研究の遅れを取り戻す予定であり、次年度使用額と翌年度分として請求した助成金は、主として物品費として平成27年度中にほぼ全額使用する予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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