本研究は、統合医療として実施された各種療法のランダム化比較試験(RCT)のシステマティック・レビュー(SR)をオーバービューすることを目的とした。 生活習慣病に関して81編のSRが存在し、プラクティス系(人による手技的介入)よりもプロダクト系(物の摂取による介入)が多いことが明らかになった。その中で先進諸国で人気のピラティスについては腰痛患者の疼痛軽減と機能改善で有効だが生活習慣病においては十分なエビデンスが存在しなかった。機能性表示食品としての届出に用いられたSRでは研究の質に問題のある報告が複数存在していた。これらを踏まえて薬剤以外の介入におけるRCT及びSRの報告方法の課題をまとめた。
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