本研究ではインスリン抵抗性の指標となるバイオマーカーの探索を実施した。パルミチン酸を処理したC2C12筋管細胞の網羅的遺伝子発現解析から、バイオマーカー候補遺伝子としてCcl7とGdf15を選抜した。肥満モデルZuckerラットの血中CCL7とGDF15を測定した結果、対照群と比較して顕著に増加していた。また、血中CCL7は体重と強い相関を示し、血中GDF15は脂質・糖代謝異常、腎機能低下と強い相関を示した。今後、より詳細な解析を行い、CCL7とGDF15のインスリン抵抗性のバイオマーカーとしての有用性を検証する。
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