研究課題/領域番号 |
26350934
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
古山 美穂(大北美穂) 大阪府立大学, 看護学部, 講師 (40290366)
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研究分担者 |
高 知恵(椿知恵) 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (60582319)
才村 純 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (70510155)
佐保 美奈子(井端美奈子) 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (80331742)
工藤 里香 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (80364032)
山田 加奈子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (90583740)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 子ども虐待 / 思春期 / 性教育 / セクシュアリティ / 連携システム / 予防 |
研究実績の概要 |
1.子ども虐待/DV加害リスクに関する文献検討 1.に関しては当初予定も含め、性の自己決定能力を高める性教育/人権教育を行うには、Self Determination Theoryに基づき、自律性、有能感、関係性全てが網羅された教育内容を組み込む必要があることを文献検討で明らかにした。 2.子ども虐待/DVの加害リスクのある高校生の具体的言動の把握 予定通り、養護教諭17名を対象に半構造化面接を行い、逐語録を作成した。現在、データ分析中である。結果を日本子ども家庭福祉学会、日本思春期学会に発表する準備を進めている。この結果をもとに、虐待にとどまらず、思春期の子どもの要保護児童、要支援児童、特定妊婦の実数、実態について明らかにする量的研究を行う準備を進めている。 3.研究全体に対する進捗状況 K市、T市の2地域で教育と保健が協働した活動を継続した。K市では中学校3年間の性教育/人権教育プログラム案の作成を養護教諭部会とともに行った。今後は中学校での実践評価と、小学校のプログラム案作成を行う。またK市で教育、保健、福祉、医療の援助職を一堂に集め、講演研修会を行い、目標を共有した。T市は課題の大きい中学校での取組を保健師が行い、その評価を行うアドバイザーを引き続き行っていく。本研究を都道府県レベルでシステム化するため、府の教育、保健、福祉、医療の行政機関の担当者と実現可能なシステム構築のためのプロセスを検討するフリーディスカッションの機会を設けることが確定した。引き続き思春期の子どもに対する性教育/人権教育を行い(昨年度2,856名)、臨床看護職の実践者養成に努めた。教材開発、貸出を行って大学の役割についても検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書の計画通り、研究を進めることができている。残りの期間で研究を円滑に進めるための準備も徐々に行うことができている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画通りに進めることができると考えているが、平成27年度の計画、「3.被虐待児や子ども虐待/DV加害リスクのある高校生の実態調査」については、実数を明らかにするだけでなく、最終目標の連携協働支援システムモデル構築に向け、どのような実態を明らかにすれば行政は円滑に動きやすいのかについて、計画中の行政の関係機関のフリーディスカッションで明らかにしたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
プリンターが想定外で故障し、研究遂行に障害が生じるため購入した。プリンター購入で不足になった分を補うために前倒し申請し使用したため。
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次年度使用額の使用計画 |
本研究では大半を人件費・謝金に充てている。当初予定していた予算のうち、謝金を受け取らないという対象者が複数名いたため、後年度の交付予定額を減額しても研究遂行上、大きな問題はない。人件費・謝金の予定額が一番多い平成28年度から前倒しした。今後の使用計画は申請通り進める。
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