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2015 年度 実施状況報告書

乳幼児の描画発達に関する横断的縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26350938
研究機関十文字学園女子大学

研究代表者

平田 智久  十文字学園女子大学, 人間生活学部, 名誉教授 (30238365)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード乳幼児描画発達研究システム / J-Imager / 描画特徴 / 人物表現 / 配置特徴 / 上下の暗示
研究実績の概要

平成27年度はWeb公開のための研究と公開するデータの整理と拡充を同時に行うことはWeb上の起こりうる可能性と共にそのリスクを事前に防ぐ検討を行いシステム化することである。またデータ整理はあくまで乳幼児の描画発達の研究に寄与するためのデータでありより精度と信頼性のあるデータであるべきで、その内容を深めていく作業である。そうした作業を同時に行っていく状況は甚だ難しいことが明らかになってきた。しかしどちらも重要な研究の基盤であるため、微力ながらも進めてきた。そして28年度4月の時点で[J-Imager(乳幼児描画発達研究システム)]のデータ数は71202 件となった。(昨年度研究実績の概要において示した26年度・・とあるがその表記は27年度であることが明らかになったため、ここで修正したい。)
27年度は今までのデータを活用した研究の中で「描画内容で人の表現がどの年齢でも60%ほどある」こと、その人がテーマになっている表現をさらに細かく分析すると「4歳児までの人の表現は父母が70%以上であるが、5歳児以降は友人の描写が40%近くとなり、父母は10%程度になる」ことが見いだせた。これは描画表現からも社会性の成長が裏付けられたことになる。そうした研究の成果と共にすでに明らかになったデータの不具合は総計122,993件であったが88,111件(配置特徴・上下の暗示・人物表現)は、表現なしというチェック欄を新たに加えることで解決ができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

旧システムをWeb版のシステムに置き換えたことにより、また新たな難題が見えた。それは2歳児の検索をしていた折に幼稚園児が含まれていた。あり得ないことなので追跡すると旧データの制作日の記入ミスが最も多く、未入力のデータも存在した。そうした旧システムの不具合も修正可能にするシステムを見出すことにも時間を要していることが研究が遅れている大きな要因である。

今後の研究の推進方策

平成28年度はデータの精度を高めかつ新データを入力することとともにWeb公開に向けての準備を行う。この2つの目標は必須のことであり欠かせない。そのためアルバイトによる入力作業に力を注ぐこと、その入力データをチェックしデータベースに組み込む作業の効率化を図ること、以上の工程に予算を当てて推進させたい。

次年度使用額が生じた理由

アルバイトによりデータ不具合を解消する予定であったが、思った以上に作業が進まず不具合解消に至らなかった。想定できないアルバイト料に予算計上を行うことが困難であったため次年度への繰り越しとなってしまった。さらにデータ不具合の補正に手間取っていたためいくつかの出張を行えなかったこと、Web公開のためのシステム構築に着手しきれなかったことも要因となった。

次年度使用額の使用計画

28年度は不具合を解消すること、新しいデータを研究システムに入力すること、Web公開のシステムを実現させることという3点を重点目標として計画している。

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公開日: 2017-01-06  

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